英検®1級英作文は多くの人がつまずくところです。
しかし、英検®においては一番重要。ここをやらないわけにはいきません。
私自身、今回23年度第3回英検®1級において、自身2度目の英作文高スコアを出しました。
そして、今回においては、試験直後(試験日の夜)に実際に本番で書いた英作文を書き写してとってありました。
もちろん、多少実際に書いたものと違っている部分も(再現なので)あるかもしれません。しかし、だいたいこう書いたと覚えていたのをメモしていたので、そちらをシェアしていきたいと思います。
そして、英作文パートの勉強法についても伝授したいなと思います。
英検®1級、英作文で高得点をとることができた全文公開|行った勉強法とは?
23年第3回、英検1級で自身2度目の英作文高スコア。
(1度目は21年度第2回)
前回22年度は英作文、内容で大きくミスをし高スコアを逃しましたが、今回また取り戻すことができました。
スコア詳細は、内容「8」構成「8」語彙「7」文法「7」の合計30/32です。94%の得点率です。
では、実際の英作文を載せてみます。
自分としては普段の出来より随分悪い印象でした。最低限、という感じでしたので、直後は自信がありませんでした。しかし、最低限のものでもこのくらいとれるんだという希望になればと思います。
(テーマはご自身で英検HPでご確認ください。ここには載せることができません)
It is indeed a debatable topic whether humans should rely on science to solve their problems. Although some argue science can have detrimental consequences if misused, I personally think that science can greatly benefit humans, and thus should be further promoted.
To begin with, science contributes to longevity. Indeed, life-prolonging treatment used to come with excruciating pain and tremendous costs. With improved medicine, however, the treatment is now widely available to the general public with less pain and at more affordable costs, resulting in a longer-living society.
Another point that should not be dismissed is that science solves the problem of food shortage. The development of genetically modified foods has significantly alleviated the situation. Those GM foods are resistant to diseases and harsh weather, thus producing a large amount of food accessible to the exponentially growing world population.
Finally, education is enhanced by science. Advancements in IT science and technology created a situation where numerous apps and tools are utilized in educational settings. Among those, the most prominent would be video communication tools, which enable students to be stimulated by various perspectives in the world.
In conclusion, having considered these three points, contributing to longevity, solving food shortage problems, and enhancing the quality of education, I believe that science can and should be a tool to be relied upon by humans.
ここから、各パートごとに検証をしてみます。
イントロ部分
It is indeed a debatable topic whether humans should rely on science to solve their problems. Although some argue science can have detrimental consequences if misused, I personally think that science can greatly benefit humans, and thus should be further promoted.
ここはいつもやっていた通りに書きました。
「こういう人もいるけど、私はこう思いますよね」のかたちは決めているので、これでいつも書いています。
ここでの反省点は「問題」に焦点をあてなかったこと。
(テーマをご確認いただければよりわかるかと・・・)
ただ「科学っていいもので推進すべきですよ」的なイントロになってしまったので反省しています。
ただ、大きな問題ではなかったと結果を見て思いました。
ボディ①
To begin with, science contributes to longevity. Indeed, life-prolonging treatment used to come with excruciating pain and tremendous costs. With improved medicine, however, the treatment is now widely available to the general public with less pain and at more affordable costs, resulting in a longer-living society.
医学のことを書こうとは思いました。
しかし、実際にlife-prolonging treatmentの例をもってきたのがよかったのか悪かったのかで試験後は悩みました。
life-prolonginh treatmentは日本語の対訳では「延命治療」です。しかし、英語的なニュアンスではもっと幅広く使われるようだったので、これでよかったんだと自分を納得させました。
ちなみに、resulting in a longer-living societyのaをつけ忘れた気がしています(というかたぶんつけ忘れました)。
ただ、こちらも大きな問題ではなかったようです。
ボディ②
Another point that should not be dismissed is that science solves the problem of food shortage. The development of genetically modified foods has significantly alleviated the situation. Those GM foods are resistant to diseases and harsh weather, thus producing a large amount of food accessible to the exponentially growing world population.
ここは内容でポイントつけた自信がありました。
しっかりと社会の問題に焦点をあて、かつ説明・結果も加えて書けた気はしています。
ここは特に問題なかったと思います。
ボディ③
Finally, education is enhanced by science. Advancements in IT science and technology created a situation where numerous apps and tools are utilized in educational settings. Among those, the most prominent would be video communication tools, which enable students to be stimulated by various perspectives in the world.
ここは、完全に内容がずれたと思いました。
試験後に一番悩んだ部分です。
社会の問題に焦点があたっていない書き方だからです。
教育への貢献という内容はまあいいとして、そもそもどこに問題があるのか、問題の在りどころが明確に書けていません。
これは内容で引かれると思いました。覚悟していましたが、結果は1点も引かれていませんでしたので、「これでよかったのか」という気持ちです。
自分としてはポイントをついていないと思っています。
それから、語彙についてミスがありました。
IT science and technologyって意味が分からないです(笑)advancements in information technology and scienceにすればよかったです・・・。
また、ここでも文法ミスがありました。which enable students to ~のところ、なぜかwhich enables ~と書いた気がします。しかし、文法も1点引かれるのみでした。
結論
In conclusion, having considered these three points, contributing to longevity, solving food shortage problems, and enhancing the quality of education, I believe that science can and should be a tool to be relied upon by humans.
結論はいつも通り書きました。
しかし、表現をボディ部分に書いたまんま持ってきてしまい、工夫がなかったなと反省しました。
もっと違う書き方ができたと思いますので。
しかし、最低限はできてます。
という感じで、私の中では「内容」がポイントをついていない箇所が少しあったのと、文法エラーがいくつかあったのが心残りでした。あとは、本当に、幼稚とまではいかないにせよ、いつもの自分の力は発揮できていない、やや幼い印象の英作文になりました。
しかし、これで一応94%くらいはもらえるんだと、結果論ですが、思いました。
さて、この英作文、今回の私の勉強法ですが、とにかく手書きで書いたこと。
これしかありません。
これまでは手書きの練習をやや怠っていました。
手書きは字の汚さにテンションも下がるので、これまであまりやってこなかった。
でも、今回は手書きで暇があれば書きました。
全部で100枚くらい、リライトを入れると書いたのではないかと思います。
ここまでやって、本番でのアクシデントがありながらもスコアを維持できたと思っています。
英検®1級英作文、得点すべきは「内容と構成」でも文法も軽視すべきでない理由
今回、自分の結果、そして生徒さんの結果をみて思ったことがあります。
それが、英作文は英検では「内容」と「構成」この2つが確かに大事なのだけれど、そもそも文法がある程度使えないと評価をしてもらえないということ。
これまでは、私自身も、内容・構成と、日本語の思考力を鍛える必要を主張してきました。
しかし、そもそも、内容がよくてポイントついていても、それをバシッと響かせるだけの文法・表現力がないと評価してもらえない。内容も、構成も。
だからやっぱり文法力・表現力は大事になってくるなと思いました。
生徒さんでは、内容は問題ないのに「内容」や「構成」の評価がいただけてない例がありました。
なんでかって考えた時に、そもそも内容をバシッと響かせるためには相応の文法力と表現力が必要なのです。
例えば、
「医学のおかげで人々の寿命が延び、健康に生きられる期間も伸びた」
と言いたいとき、
・Thanks to medicine, people now live long and healthy.
とするのと、
・Indeed, medicine has contributed to a longer and healthier lifespan of people.
とするのとでは、どちらがよいか、一目瞭然ですね。
内容が同じでも、表現力によって相手の受け取る印象は違ってきます。
だからこそ、それなりの表現で書く、文法で書く必要があるのです。
まとめ
いかがでしたか?
自分としてもまったくうまく書けなかった今回の英作文でしたが、結果的にまあまあの評価をいただくことができました。
このくらいでもこのようにある程度の評価をいただけるんだと、希望になれば幸いです。
また、英検®の英作文では長めの(冗長な)文は好まれないという噂もあります。たしかに今回、短めの、スパスパッとした文が多かったです。
今回は状況的に最低限死守できただけでもよしとしています。
次回はもっと高度なものを書いて満点を狙ってみたいと思っています!
今回の英作文の公開検証が英検®1級英作文対策の参考になれば幸いです。