【英検®︎1級・準1級】単語帳を何周しても英作文が書けない理由

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英検1級や準1級を目指して、単語帳を何周も繰り返し覚えた。 長文の読解でも知っている単語が増えて、内容はスムーズに理解できる。

それなのに、いざ英作文(ライティング)になると、急に手が止まって言葉が出てこない……。

もし今、そんなもどかしさを感じているとしても、どうか自分を責めないでくださいね。

「単語力が足りないのかな」「もっと読解力をつけなきゃ」と考えてしまいがちですが、実は原因はそこではないことがほとんどです。

目次

英語を「理解する力」と「作る力」は別物

私は10年間、医薬分野の論文などを中心に「日本語→英語」へ変換する翻訳の仕事に携わってきました。

その現場で毎日英語と向き合う中で痛感したのは、「英語を理解する力(インプット)」と「英語を作る力(アウトプット)」は、使う脳の回路が全く違うということです。

普段の学習を思い返してみてください。

これらはすべて「英語 → 日本語」の方向です。

ですが、英作文で必要なのはその真逆のプロセスです。

つまり、「日本語・思考 → 英語」という方向で頭を動かす練習が必要になってきます。

「見ればわかる」と「自力で取り出せる」の差

具体例で考えてみましょう。

英文の中で “address an issue” という表現を見たとき、「ああ、『問題に対処する』ね」と意味が浮かぶ方は多いと思います。

では、英作文で「政府はこの問題に対処しなければならない」と書こうとしたとき、すぐに “address the issue” というフレーズが頭に浮かんでくるでしょうか。

このくらいの簡単な例でも、浮かんでこないという人はおそらくいると思います。

「見れば意味がわかる状態」と、「ゼロから自分で取り出して使える状態」の間には、思った以上に大きな壁があります。

単語帳を何周しても、長文をたくさん読んでも、この「取り出す練習」を挟まない限り、知っている単語がそのまま「使える表現」に変わりにくいのです。

「知っている英語」を「使える英語」に変える3つの工夫

では、どうすれば「見るだけ」の知識を「使える武器」に近づけられるのでしょうか。 おすすめしたいのが、日頃の学習に「日英の方向で考える視点」を取り入れることです。

単語や表現を覚えるとき、意味を確認して終わりにするのではなく、ぜひ次のステップを試してみてください。

1. 「日本語 → 英語」の方向で思い出してみる

単語帳を使うときは、英語を隠して「この日本語、英語で何て言うんだっけ?」と一瞬考えてみます。この「自力で引き出す作業」が、記憶の定着を助けてくれます。

2. 「自分ならどう使うか?」を想像する

覚えたフレーズを使って、「自分の仕事や日常、英検のトピックで使う文の中でならどう使えるかな?」と軽くシミュレーションしてみます。

3. 実際に短い英文を作ってみる

頭の中で考えるだけでなく、ノートに少し書いたり、声に出して組み立ててみます。

このプロセスを挟むことで、単なる知識だった語彙が、本番の試験でも「自然と取り出せる語彙」に育っていきます。

また、音読する際にも英語→日本語の方向ではなく、日本語→英語の方向でやることもものすごくおすすめです。

こういった小さな工夫から、日英思考を作っていけます。

書ける英語が増えると、会話もスムーズになりやすい

この「日英思考」で英作文力を鍛えるメリットは、ライティングだけに留まりません。

自分の考えを英語に変換する感覚が身についてくると、スピーキングの場面でも「言いたいことがあるのに英語が出てこない」というもどかしさが、少しずつ減っていく傾向があります。

「書ける英語」が増えることは、そのまま「話せる英語」のやさしい土台になってくれます。

まとめ:今ある知識を「取り出す練習」へ

英語学習に真面目に取り組んでいる方ほど、「もっと語彙を増やさなきゃ」「もっと長文を読まなきゃ」と、インプットを増やそうと頑張りすぎてしまうことがあります。「自分にはインプットが足りないからアウトプットができないんだ・・・!」となってしまう。

ですが、一度こんな風に自分に問いかけてみてもいいかもしれません。

英作文で大切にしたいのは、知識の量そのものよりも「自分で取り出せる英語を少しずつ増やしていくこと」だと感じています。

毎日の学習にほんの少し「日本語 → 英語」の視点を添えてみる。 それだけで、これからの英作文の書きやすさが、きっと少しずつ変わっていくはずです。

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