
エクスプレッシブ イングリッシュ アカデミー

英検1級の壁として、多くの受験者がまずぶつかるのが 語彙パート です。
単語のレベルが一気に上がり、抽象度が高い語や学術的な語、社会問題系の語彙が大量に出てくるため、効率の悪い勉強法だとどれだけ時間をかけても定着しません。
よくご相談いただく声には、こんなものがあります。
・「単語帳を毎日やっているのに全然覚えられません…」
・「50語以上覚えたつもりでも、翌日にはほぼ忘れている」
・「意味は知っていても、読解になると全然使いこなせない」
実はこれらの悩みは、記憶力やセンスの問題ではありません。
語彙学習そのものの「方法」を改善すれば、誰でも自然と英検1級レベルの語彙が定着するようになります。
この記事では、英検1級受験生が陥りがちな NG勉強法 をまず明確にし、そのうえで
“忘れない・使える・スコアに直結する”語彙学習の「3つの鉄則 」を解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたの語彙学習は次のステージに進むはずです。

英検1級の語彙学習では、「量の多さ」に気を取られがちですが、実は量よりも やり方 の方が決定的に重要です。
どれだけ時間をかけていても、次のような勉強法をしていると定着率は著しく下がります。
英検1級の語彙は難しいがゆえに、つい “気合いで大量に覚えよう” としがちです。
✅1日100語
✅土日に200語まとめて
✅とりあえず全部一周…
しかし、この方法で覚えた語は 翌日にはほとんど忘れている という現象が起きます。
なぜ大量暗記は定着しないのか?
記憶は「負荷を適度にかけながら反復する」ことで初めて定着します。
短時間でただ大量に詰め込むと、記憶が処理しきれず、保持できないまま消えやすいのです。
これは研究でも明らかになっていますが、
“一度に大量” は「忘れる前提」で詰め込んでいるだけ なのです。
例:
subsidize=助成する
こうした暗記は「受動的な知識」になりやすく、以下の弱点を抱えます。
・読解で出ると分からない
・選択肢に出ると迷う
・文の中でどう使うのかイメージできない
・英作文や面接ではまず使えない
つまり、知識として一応知っているが「使える」段階になっていない 状態です。
英検1級は語彙量のテストではなく、語彙の運用力を試す試験です。
日本語訳単体では、本番で自信を持って語彙を使えない理由はここにあります。
これも非常に多い落とし穴です。
✅単語帳を見る
✅意味をチェック
✅例文を読む
ここで終わってしまうと、記憶は入力しただけで終わります。
しかし、人間の記憶は アウトプットした瞬間に強固になる という性質があります。
さらに英検1級レベルになると、アウトプットできる語彙こそが
「運用できる語彙=実力として評価される語彙」になります。

ここからは、英検1級レベルの語彙を “確実に定着させるための原則” を解説していきます。
どれも難しいものではありませんが、やるかやらないかで半年後の語彙力は劇的に変わります。
🔍 ポイントは「分散学習」「反復」「忘却曲線の活用」
脳は「忘れる前に刺激される」ことで記憶を長期保存します。
そこで有効なのが、
25語などの“小分け”+“間隔復習” です。
例:
Day1:25語
Day2:前日の25語を復習+新たに25語
3日後:再復習
1週間後:再復習
2週間後:最終確認(この間新しいところへも進む)
これを続けることで、
一度覚えた語の寿命が確実に伸びます。
一気に100語 vs 小分け25語
→ 定着率は数倍変わる
あなたが「覚えられない…」と悩んでいたのは、
脳に合わない方法で戦っていただけ かもしれません。
英検1級語彙は抽象的で、文脈がないとイメージしにくい語が多いです。
そのため、
文脈+日英で覚える
ことが欠かせません。
❌ NG例
subsidize=助成する
⭕ OK例
The government subsidizes renewable energy projects.
(政府は再生可能エネルギープロジェクトを助成している)
文脈と一緒に学ぶことで、以下の効果があります。
⚪︎意味が一瞬で思い出せる
⚪︎読解で出たとき自動的に理解できる
⚪︎英作文でそのまま使える
⚪︎二次試験のスピーチでも活かせる
つまり、
“知っている語” → “使える語”
へ進化します。
文脈記憶の力は絶大
例文を音読しながら、
「こういう文脈で使うのか」
「こういうパターンで出るのか」
と理解すると、記憶の残り方がまるで違います。

語彙は アウトプットして初めて“自分のもの” になります。
おすすめアウトプット循環
例文を音読する
自分の声を録音
例文を真似して自作文を書く
この流れを回すだけで、
“使える語彙” の層が圧倒的に厚くなります。
さらには、英検1級の二次試験でも即効果を発揮します。
スピーチで語彙が出てこない最大の理由は、
「知識としてしか覚えていない」からです。
反対に、
自分で使った語彙は瞬時に取り出せるようになります。

ここでは先ほどの subsidize を例にして、NGと改善後の違いを見てみましょう。
❌ NG例:日本語訳だけで覚える
subsidize=助成する
この場合の脳内は
「日本語のラベルを貼っただけ」
の状態です。
読解で出てきてもすぐに忘れますし、英作文で使おうにも構文が思い浮かばず、
「確かに知ってるけど……使えない」
となりがちです。
⭕ 改善例:文脈+アウトプットまで行う
1)まず例文で覚える:
The government subsidizes renewable energy projects.
2)音読する(3〜5回)
3)録音して、発音・抑揚・流れを確認
4)自作文を書く:
例)
Many local governments subsidize childcare services to support working parents.
こうすると、
“subsidize=助成する”が自分の語彙として使える状態
になります。
読解でも瞬時に理解でき、
二次試験でも自然と口から出てくるようになります。
ちなみに、もちろん全部にこれをやっていると時間もかかり負担になるので、何度か問題集を回して「どうしても覚えられない」単語に対して行なっていくことをおすすめします。
英検1級レベルの語彙は量が多く、難易度も高いため、間違った勉強法をしている限り永遠に覚えられません。
しかし、今日解説した3つの鉄則を守ることで、語彙力は確実に“伸びる”ものに変わります。
🌟 NG勉強法
一気に詰め込む
日本語訳だけで覚える
インプットだけで終わる
🌟 改善の鉄則
小分けで覚えて、忘れる前に復習
文脈と日英で覚える
アウトプットして初めて“使える語彙”になる
英検1級に合格する人は、例外なくこの3つを自然とできています。
「覚えられない…」と落ち込む必要はありません。
今日から“やり方”を変えるだけで、語彙は必ずあなたの味方になります。
もしあなたが、
❌語彙が定着しない
❌英作文で語彙が出ない
❌単語帳が進まない
と悩んでいるなら、ぜひこの記事の方法を1週間だけでも試してみてください。
きっと
「あ、覚えてる」「使えるようになってる!」という感覚が徐々に得られるはずです。
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