英検®1級・準1級対策で必須の教材の1つに「文で覚える単熟語(文単)」というものがあります。
私自身は、対策に欠かせない教材だと考えていますが、この文単の賢い使い方について、今日はお教えします。
英検®1級準1級対策における「文単」 まずは精読とリスニングを
文単の醍醐味は、1級・準1級レベルの難しい語彙やフレーズが散りばめられた難易度の高い長文・読み物であることです。
まさに、文章の中で語彙の使われ方を知ることができ、難しい語彙の入った長文を読みこなす力がつき、さらにはそれを耳から入れる練習もできます。
本当に万能なテキストなんです。
英検®「文単」を精読に使う
メインは何といっても精読です。
課題となる語彙を多く含む長文を読みこなす力をつけます。
語彙対策については、私はいつも語彙単体ではなく文中から拾う、長文メインの対策をおすすめしています。
単語帳メインにしないやり方が強いです。
よって、文単は1級・準1級レベルの語彙を網羅しており、さらに読み物としての長さも適当なので、本当に読解力×語彙力を養うのに最適なのです。
精読は、以下のポイントに注意して行うとよいです。
①語彙単位ではなくフレーズ単位で
exodusだけを覚えるのではなく、exodus of peopleで覚える。
impuritiesだけで覚えるのではなく、contain impuritiesで覚える。
このようなことです。
これがまさに、文脈の中で語彙を効果的に習得できる唯一の方法です。
②段落ごとの意味に注目
次に、段落ごとにしっかりと意味理解をしていくことです。
よく、精読というとスラッシュリーディングを思い浮かべる人が多いです。
スラッシュリーディングはするけれど、1段落読み終わって「その段落で言っていたことを説明できない」 こんなことはありませんか?
それは、精読ができていない証拠です。
精読とは、別にスラッシュリーディングのことをいうのではなく、細かい部分まで読み込むことをいいます。つまり、どういうことかというと、読み終わったらそこに書かれていた内容をきちんと「他人に説明できる」、これです。
説明できないのだとすると、それは精読ができていないのです。
英検®「文単」をリスニングする
精読ができたら今度はそれを耳にも入れてあげます。
文単レベルのものをリスニングして、さらにはシャドーイングまで行おうとするとかなり大変です。
しかし、まずリスニングだけでもやってみてほしいと思います。
文単のリスニングは、英検®1級・準1級のリスニング問題パート②に関連すると思いますが、特に文単の方が内容・語彙レベルともに難しいです。
そのためか、ここをしっかりリスニングしていた人では、本試験や過去問のパート②部分がやや簡単に感じられるといった現象も起きています。
そのため、リスニングも積極的に行うとよいです。
表現や語彙、その他内容の落とし込みには「音読」を行う
最後に、言っておきたいのが「音読」の重要性。
文単に限らず音読がメインの学習法になってきてもいいのですが、特に文単でも音読をすれば効果を高く発揮できます。
語彙や表現、その他構文などで難しいものが文単にはたくさん散見されますが、それらを精読の段階で覚えることはほぼ不可能に近いです。読んでも読んでも覚えられない。そんなことはありませんか?
そんな場合に「音読」が効果を発揮します。
音読もコツがありますが、意味や文構造を意識しての音読は本当に高い効果があります。
繰り返し音読を行うことで、語彙や表現も自然に落とし込んで使えるレベルまで持っていけます。
音読をやらないなら文単学習の効果は半減します。
そのくらい、音読が大事な要素になりますね。
まとめ
英検®1級・準1級対策に文単は必須ですよ。
下手に単語帳を何周もするくらいなら、この文単を数周する方が10倍以上効果が高いというのが体感値としてあります。
参考になれば幸いです。