今日は、受講生記事です。
この1月の英検®1級で、1次試験に合格されたMさん。
磨いたのはライティング力。
もともと学生時代は英文科で英語に触れる機会も多かったというMさん。
基本的な文法力はおありでしたので、私がやったのは基本をベースにした「ひねり」の部分、それから英作文の構成の部分でした。
今回、リーディング・リスニングは本番の空気にのまれて失敗。
普段の力が発揮できませんでしたが、ライティングで高スコアを出したことで大逆転できたMさんの第一声は、「先生、大変です!合格しました!!」
Mさん英検®1級ライティング高スコアのベースにあるもの
この高スコアのベースにあるもの、それは基本的な「文法力」です。
ライティングにおける文法力になりますので、読解やただの文法学習とは違ったアプローチが必要です。
リーディングで基礎から文法力を上げる、これは一見有効なようで実は遠回りです。
なぜなら、「知ってる文法」と「(英作文などアウトプットで)使える文法」は違うからです。
読む際には意味は理解できるんだけど、それをライティングの中で使えない。
出そうと思うと出てこない。読むときはわかるんだけど・・・
こんな悩みってよくありますよね。
その原因がまさに、読む際の「知ってる文法」と、書く際の「使える文法」の差です。
多くの日本人は文法を結構「知っている」。だから、読むときにはそこまで困らないのです。
でも、書こうとすると書けない。出てこない。
ではどうすれば書く際の文法力を上げられるのか?
それは、ライティングを少しずつでもいいので毎日書いて毎日添削を受けることです。
1週間に1回や2回の添削では力は大きく上がりません。
毎日書いて確認してもらうこと、これほどアウトプットにおける文法力を上げるのに効果的な方法はありません。
Mさんはたまたま文法のベースはあったものの、ベースのない他生徒さんにも私は「文法書に1から戻らない」ことをおすすめしています。
その代わり、とにかく書いていき添削を受け、1つ1つ新しい文法表現を自分のものにしていくのです。
ベースをつくりながらのライティング対策は最強です。
Mさんくらいにきれいに文法を使えるようになるとかなり英語力も上がります。
Mさんは今回、ライティングで本領を発揮できたので、本当によかったと思います。
英作文とリライトの頻度について
英作文、添削を受けて受けっぱなしはダメです。
かならず、それを清書し音読練習、そしてリライト。
ここまででセットです。
そしてその英作文とリライトの頻度ですが、人により変えています。
とにかく文法のベースがなく初見で書くと文法エラーをたくさんしてしまう人にはリライトの方が重要ですし、このMさんのように基本的な文法力はあって英作文の勉強をするのであれば、リライトより新しく書く・トピックにあたっていくことの方が大事になります。
なので、人により個別に学習内容は変えています。
Mさんの場合は基本文法が整っていたため、新たに「書く」こととトピックに「あたる」ことを中心に行いました。
もちろん、直しが多かった英作文はリライトもしていただきました。
その結果、他パートのミスもカバーし1次試験合格。
この、英作文を毎日書く→清書・音読→リライト確認 の流れでこれまで多くの英作文ハイスコア合格者を出すことができました。
これからも、大事な英作文で突き抜けた指導をしていきたいと思っています。