英検1級と聞くと、出題範囲が広そう・大変そうという感じで挑戦できない気持ちが出てくるかもしれません。
しかし実際は、英検1級の対策にはコツがあり、それさえ守れば少ない勉強時間で合格することが可能です。
この記事では、英検1級対策は怯える必要のないものであること、やるべきこととやらないことを決めれば勉強時間を大幅に短縮できることについて書きたいと思います。
英検1級勉強法のコツは、語彙と英作文だけ別に考えることです。
語彙と英作文がなかったら英検1級はどんな試験でしょう?
きっと、ほとんどの人にとって実際の英検1級ほど難しくない試験になるのではないでしょうか?
英検1級は範囲が広いというのも実は幻想です。
確かに出題範囲は広いかもしれません。しかし、それは4技能すべてのバランスを見られているということであって、すべての部分で完璧を求められるものではありません。
合格するだけならやるべきこととやらないことを決める。
このコツを守れば大丈夫です。
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英検1級の勉強時間は語彙と英作文を別に考える勉強法を基本にする
まず、英検1級勉強においては、語彙と英作文だけ切り離して考えましょう。
こうすることで他って意外と少ないことがわかると思います。
つまり、英検1級のカギは語彙と英作文しかないんですね。
英作文(ライティング)の重要性については以下の記事を参考にご覧ください。
一つずつ見ていきましょう。
語彙
語彙については1級レベルはかなり難解です。
しかし、ここで怯える必要はありません。
ここでまず決めるべきことがあります。
語彙パート(25問)で自分は完璧を目指す必要があるのか?
こう自分と相談してください。
リーディングは41問あるうち25問が語彙で残りの16問は長文読解です。
各パートの得点率は変わりませんから、どちらを得点源にしてもいいわけです。
これは、私の1級1次試験のリーディング結果です。
見ていただくとわかるように、語彙パート(大問1)は複数(8問も)ミスしています。
しかし、長文読解(大問2と3)で9割取れているため、全体のリーディングとしては悪くない得点でした。
私の場合は、普段から論文などの翻訳の仕事をしていたこともあり、長文読解が得意だったのです。
なので、過去問を解いて長文は大丈夫だと判断した私は、語彙パートで6割正解するくらいを狙いました。語彙パート6割でも長文で8~9割取れれば全体で7~8割になると計算したからです。
なので、私の場合、語彙は最低限半分は取ろうぐらいの気持ちで学習しました。
このように、長文読解である程度点が取れそうな人であれば、語彙パートでそこまで完璧を目指すなどないわけです。
逆に、長文が苦手な人の場合は、長文は落としても合格できるように語彙パートを完璧に仕上げる必要があります。
しかし、逆に言うと語彙パートを完全にすることで長文理解力がなくても合格することは可能になりますので、だいぶハードルも低くなると思います。
苦手を克服するのではなく、できる方で勝負すればよいのです。
とはいっても、語彙パートが半分以上を占めますから、どんなに長文で得点できる人でも語彙パートで最低半分~6割は取れるように準備する必要があります。
私の場合は語彙パートで最低半分取ることを目標に勉強しましたので、パス単も全部はやりませんでした。
なので、語彙パートに集中的にかけた時間はおよそ2か月です。
英作文
英作文は英検1級1次試験の要ですから、ここは本気でやる必要があります。
何より、英作文の勉強がそのまま2次面接にもつながるところが英検1級のメリットだと思います。
英作文の勉強を頑張ることで、2度手間をかけずに2次試験の準備もできてしまいます。
1次試験の段階から2次試験を頭に見積もっておくことも大切です。
英作文の勉強は、具体的にどうやるのか。
ここについては、英作文力の違いで大きく個人差があるところです。
今回は、基本的な文法と構文はできているけれど論理的な文章を書くことに慣れていない人を想定して書きます。
一番重要な対策が添削を受けることです。
添削はかならず受けましょう。
おすすめは、3か月間週2トピックペースで練習していくやり方です。
つまり、週2回添削を受けるのです。
週に2トピックを3か月ですから合計24トピック分の英作文を書くことになります。
このくらいフルで書けば、論理的展開の仕方やライティングのコツについても理解できるようになると思います。
以下の記事で英検ライティング対策について書いています。
私が英作文対策にかけた時間は、およそ3か月です。
英検1級の勉強スケジュールではかならず「やらないこと」を決める
英検1級の語彙と英作文だけ別に切り離して考えたら、その他は少ないことがわかると思います。
一気に少なくなる感覚ではないですか?^^
残るは長文読解とリスニングだけになります。
長文読解は語彙との得点バランスを考える
さきほど書いたように、長文読解は語彙をどこまで得点するかによって捨てるのもありです。
半分取ろうもありですし、6割くらいを目指すもありです。
私の場合は語彙より長文読解が得点源でしたが、逆に長文読解が得意だったためここの勉強は「やらない」と決めました。
語彙で完璧に得点すると決める場合も同様で、長文は最低限でいいならほぼ捨てることもできてしまいます。
例えば、大問2の長文穴埋めはできるようにするけれど大問3の理解一致問題は捨てる、など。
語彙とのバランスなので、どちらで得点したいかを自分で決めてしまうのです。
長文で得点すると決めるのなら、以下の問題集がおすすめです。
また、過去問も有用ですね。
リスニングは苦手部分に絞ることがおすすめ
リスニングパートについても、勉強するところとやらないところを決めることが良策です。
Part1とPart3はそれ以外のパートほど難しくありません。
よって、ここをやらないと決めるのも一つです。
私の場合はPart2の学術的な長い話を聴くことが(他に比べて)まったくできなかったため、ここに絞って勉強することにしました。
つまり、その他のパートはやらないとここでもまた決めました。
リスニングのPart2対策で使ったのは次の教材です。
完全制覇のリスニングバージョンです。
こちらは、各パートごとに対策できるので重宝しました。
速読速聴・英単語1100は、英単語というだけあって語彙がかなり1級向けなのでおすすめです。
パス単に出てくるような単語が文中に散りばめられていますから、これだけでリスニング+語彙の勉強ができてしまいます(それでも、一応パス単はやったほうがいいと思いますが)。
対策するパートを絞ることで、私はかなり時間を短縮できました。
リスニングパートにかけた時間は1か月です。
また、リスニングに関しては、対策を試験直前・最後に持ってくるというのも戦略になります。
TOEICでもそうしていますが、リスニングは耳慣れの意味もあるので後半に勉強するとうまくいきますよ。
まとめ|英検1級1次試験にかけるべき勉強時間は3か月~半年
私の場合、語彙と英作文、リスニングのPart2を並行して勉強したため3か月くらいの勉強期間でした。
しかし、
- 語彙 2か月
- 英作文 3か月
- リスニングPart2 1か月
これらをすべて別々に勉強したとしても、合計半年でできる計算になります。
もちろん、やる範囲が広ければ勉強時間ももっと増えますが、英検1級対策では「やらないこと」をいかに決めていくかも大事になりますので、自分の得意と苦手を冷静に判断していくことが大切です。
全部を取りにいかないことをすれば、半年で対策は可能だと思います。
2次試験の勉強方法と勉強時間については別の記事で解説します^^
最後までお読みいただきありがとうございました!