👉英検1級1次試験の勉強って大変そうだけど可能な限り効率的に勉強したい。
👉社会人なのでとにかく時間が限られる。独学でもほんとにできるの?
👉ライティングに慣れてないけど大丈夫かな・・・?
こんな疑問に私の経験からお答えしていきます。
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英検1級1次試験を独学で勉強して2194点獲得で合格することができました
英検1級にかかる勉強時間を見極めたい場合、まず考えるべきポイントがあります。
それは、「自分のライティング力はどのくらいか」ということです。
リスニングでも読解でも、語彙力でもありません。
ライティング力をまず分析すること。
当然ながらほかの技能も加味する必要はありますが、英検1級1次試験においてはライティングが何より大事です。
英検1級1次試験はものすごく難しいと言われますが、実は最も有効なのがライティング(英作文)で高得点をとること+αで圧倒的語彙力をつけることなんです。
語彙力は暗記と勉強法次第で誰でも平等にできるようになりますから、課題はライティングのみということになります。
そのため、ライティングが得意であれば話はやや簡単になるんです。
しかし、ライティングが苦手という場合、そこを強化するのに相応の時間をかける必要があることに注意です。
私の場合、ずっと日英翻訳の仕事をしていたため、ライティングが非常に得意でした。
(ちなみに、本番では英作文94%の評価でした。【1次のCSEスコアは下記参照】)
ライティングが一番高くなっていますね。
総合2194点で合格することができました。
私は、ライティングに関しては最低限の対策をし、そのかわり時間を他のことに費やすことができたんです。
しかし、もし私がライティングが得意でなかったとしたら、私は英検1級にかける時間の8割をライティングにかけたと思います。
それくらい、今思い返してもライティング(英作文)の評価が結果を大きく左右します。
英検1級1次試験に独学で最短合格するために実践した勉強法とは
英検1級1次試験に独学で最短合格するために大事なポイントがあります。
- 自分のライティングレベルを見極め、英作文に全力を入れかならずうまくなる
- 語彙を最高レベルでマスターする覚悟をする
- 苦手分野を1つだけ選択する(同時にやらないことを決める)
【私の場合】油断せず英作文に全力を入れた
まず、英作文は大切な要素ですので全力を投入してかならずうまく書けるようになる必要があります。
逆に言えば、ここさえクリアできればほぼ英検1級1次試験はほぼクリアです。
私は、普段から英語を書く仕事をしていましたが、それでも英検1級用に英作文対策もしました。
それなりの量やりましたので、英検1級に求められる型から英検1級の頻出トピックに関する自分の意見出し、そしていかに説得力を持って書くかというところまで網羅しました。
もし、ライティングが得意でなかったら、これに加えてライティングの基礎を徹底的に勉強したはずです。
今回、そこはクリアしていたので私の場合はひたすら英検1級用に実践でした。
【私の場合】語彙をマスターする覚悟をした
語彙を最高レベルでマスターすること。
これは2つ目のカギです。
ただ、ここでは2パターンあると思います。
1つが長文読解が苦手なケース。
この場合、先の語彙パートで得点を取る必要がありますから、語彙はかなりやらなければなりません。
もう1つのケースとして、長文もある程度読めるケース。
受験などで長文読解に慣れているケースですね。
この場合、語彙は最低限でもいいので全力投球までしなくても最低限得点できるようにして残りは長文でとればいいのです。
私は後者でしたので、語彙パートは最低限(25問中19問くらい)得点できるように勉強しました。
実際の試験でも25問中18問くらいしか正答していませんでした。残りは長文パートでカバーしました。
それでも、語彙にかけた時間はやはりけっこう大きいので、英検1級の語彙は本当に大変だということですね。
【私の場合】苦手分野を1つだけ選んだ(他はやらないと決めた)
最後に、苦手分野を1つだけ選びました。
私の場合、リスニングの中の2つ目、アカデミックリスニングでした。
これ以外は勉強しないと決めました。
このように的を絞ることで、少ない労力と期間で効率よく独学で勉強できたと思っています。
英検1級1次試験の関門は英作文のみ
なぜ英検1級1次ではライティング(英作文)が一番大事と言い切れるのか?
英検1級1次試験の構成は、
リーディングパート
短文の語句空所補充問題(語彙問題) 25問
長文の語句空所補充問題(読解) 6問
長文の内容一致選択問題(長文読解) 10問
計41問
ライティングパート
1問
リスニングパート
会話の内容一致選択問題 10問
アカデミックな文の内容一致選択問題 10問
Real-Life形式の内容一致選択問題 5問
インタビューの内容一致選択問題 2問
計27問
このようになっています。
もうおわかりでしょうか?
語彙のみの部分が41問中25問で、さらに続く読解や長文読解でも語彙のレベルが高いほど得点しやすくなることも考えると、圧倒的語彙力はかなり重要になります。
しかし逆に言えば、語彙の知識が高ければその他のリーディングパートで多少失敗してもまったく問題ないのです。
さらに、語彙の伸びしろは全員平等にあります。スキルうんぬんより暗記にかける学習量だからです。
リスニングは、TOEICなどを受けなれている人であれば、最初の会話問題と3つ目のReal-Life形式の問題はまったく難しくありません。TOEICリスニングの延長と言ってもいいくらいです。
問題は2つ目のアカデミックリスニング、人によっては最後のインタビューが長くて大変と言う人もいます。
リスニングでそこそこの点が確保できるのであれば、カギはライティングしかなくなります。
しかも、ライティングの問題数は当然ながら1問ですので、出来によって差が大きく開く部分です。ここでいかによいパフォーマンスができるかが合否を左右するポイントになります(断言)。
よって、ライティングが得意という人は、時間を半分以上得するので英検1級のハードルもかなり下がります。
もちろん、それでも簡単ではありません。ただ、ライティングが苦手という人に比べて大きくハードルが下がるのは事実です。
【英検1級英作文勉強法①】上手な文をとにかく真似た
ライティング上達の一番のカギは「上手な人のものを真似ること」です。
まず、英検1級ライティング用の教材を何でもいいので探して、型を理解し文章や言い回しを真似てみることです。
音読でもシャドーイングでも、実際に書き写してみても、練習の方法は何でも構いません。
ちなみに私は、苦手な政治や経済のテーマのものについては猛スピードで声に出しながら書き写していました。
自分に意見があまりなかったということもあり、「どれどれ、意見はどんなことを言うのかな」という感じで述べる内容を吟味しながら盗んでいました(笑)書き写しまでしなくても、音読で十分かとは今更ながら思います。
↑汚いですが、速く汚く書きまくった英作文練習ノートです。
英作文対策の3ステップ
上手な英作文に目を通す
→内容はどんなことを言っているか確認し、必要があればネタ帳を作る
→音読しながら使えそうな表現やフレーズを盗む
→自分ならどう書くか構成だけでも考えてみる
ここまでが基本の1セットです。
まだ書かなくてもいいので、ここでは徹底的に表現や構成を盗み、自分ならこう書けるかなという自分用の構成を考えてみる。
また、意見がなかなかない・出てこないという人の場合、ネタ帳を作ることをおすすめします。
このトピックに関しては〇〇・〇〇・〇〇
こっちのトピックに関しては△△・△△・△△
こんなかんじで日本語でネタのメモをとります。
これがアイデアをストックする一番の近道です。
ネタに困ったときにおすすめなのがこちらです↓
幅広いトピックに対するネタが日本語と英語の対訳形式で大量に載っています。
こちらは絶対に持っているべき教材です。
【英検1級英作文勉強法②】自己流を避けた
次に大事なこととして、英検1級の英作文を書いてみるときにはかならず自己流にならないようにすること。
添削を受けてください。難しくても数回でもいいので添削を受けてみてください。
英検の型を理解したうえであなたが上級レベルであれば講師歴の長い(できればプロフェッショナルな)ネイティブでもいいと思います。ネイティブにこだわるならですね。ライティング上級者の小さなエラーに気づきニュアンスを指導できるのはやはり英語ネイティブだと思います。
逆に、ライティングが苦手すぎてまったくわからない、そもそも英検の型を理解していない、という人は日本人講師をつけるのがいいでしょう。
個人的には、両方にとってベストなのは、英検1級英作文で高得点を取っている日本人講師だと思います。
添削はマストになります。
自己流ではなく必ず添削を何回でも受けること。
これが英検1級英作文突破のカギです。
自己流では気づきが浅くなりがち。
これでいいはず、と思って試験に臨んだら惨敗した、なんてケースはありますので。
また、英検1級には型というものがあるので、それを外した書き方をしてしまうとこれまた減点みたいな噂もあります。
全体のバランスも考えた時に実践したその他パートの勉強法3選とは
英作文が大事だからライティング対策が大きなカギとは言っても、他の項目もあるでしょう?
そんな人に、ライティング以外で私が取り組んだ3つのことについて解説します。
①過去問を解く→弱点を把握する
まずやったことが過去問を解くことです。
過去問4回分くらい時間を計って解きました。
※ちなみに、英作文はここでは飛ばしています。語彙とリーディング、リスニングをまとめて解きました。
ここで、語彙がほぼ全滅であることに愕然としました。
これはまずいと思いました。
語彙が難しいのは聞いていましたが、25問中2問くらいしか正解できないほどだなんて衝撃で・・・。
リーディングは翻訳の仕事で慣れていたのでまあまあで7~8割くらいの出来でした。
そのため、リーディングは私の対策リストから外れました。
リスニングは、6~7割くらいといった感じ。
Part2のアカデミックな長い話が内容により聞き取れずといった感じでしたね。
そのため、リスニングはアカデミックな話1本に絞って勉強することにしました。
過去問を何回文化解くことでまずどこを強化すべきでどこをやらないべきかを見極めました。
英検1級の出題範囲は膨大なので、やることを決めるよりもやらないことを決める方がはるかに大切です。
②英検1級語彙を勉強する
さて、苦手な語彙です。
皆さんご存じのパス単を使いました。
まず、最初からバーッと一読し、知らない単語にチェックを入れていきました。
注:ほぼ9割知らない単語ばかりの状態でした・・。
それから、何度かチェックを入れたところだけ見直し、覚えたか確認。
これを何度か繰り返し、覚えていないところやなかなか定着しないところは下の写真のように単語カード(古い…)に一つ一つ書き留めていきました。
この分厚い単語帳を8冊くらい作りました。
あとは、時間のある時に持ち歩きながらひたすら見て確認しました。
今日はこれにしよう、とか単語帳のカラーで持ち歩くものを決めていましたので、ちょっぴり楽しめましたよ!
ちなみに、見やすくするためにカラーごとに動詞や名詞、形容詞など大まかに分けていました。
語彙はひたすら地道にやりました。
地道にしかできないです。
1級語彙に関しては近道はないと思うべきですので、どんなやり方でもいいのでまず毎日語彙には向き合うことが大事ですね。
③残ったアカデミック分野のリスニングを学習
私がもう一つやった方がいいと判断したのがアカデミックリスニングです。
テーマによっては本当に聞き取れなかったので、かなりハイレベルな教材を使う必要があると感じました。
そこで、過去問と並行して使ったのが、Z会の速読速聴Advanced1100です。
かなりアカデミックな文章や政治・経済・文化・科学など多岐にわたる分野の難易度の高いリスニングが収録されていて、重宝しました。
出てくる語彙も英検1級レベルだったので、必見ですよ。
こうして、英作文以外では、過去問→弱点補強(私の場合、語彙とリスニング)の順で勉強しました。
まとめ|英検1級1次試験対策は語彙とライティング+苦手分野のみでいい
英検1級の1次試験に合格するためにはライティングがカギになります。
現時点でのライティングの出来によって勉強時間が大きく変わってきますので、注意しましょう。
✅ライティングが得意な人であれば、過去問を何回分か解き、弱点把握から始める→さらに弱点を補強する勉強をメインにする。
✅ライティングが苦手であれば、それと並行してライティング対策に最大の力を入れる。添削はマスト。
英検1級の1次試験対策としては、基本的に語彙+ライティング(英作文)+自分の苦手分野を1つでOKです。
やらないものを決めることも試験対策として大切になりますので、勇気をもって何をやるか選択してみてください。
何度も書きますが、ライティング力と語彙量があればほほ突破できます!
ちなみに、私が英検1級に合格するためにかけた時間はおよそ3か月です。
それでも、みっちりやって3か月なので、ライティングが得意な人でもお忙しい人の場合は半年くらいの時間をみておくのもいいのではないかと思います。
これから英検1級1次試験を受験される方の参考になれば幸いです。