英検®1級準1級対策における英作文と2次試験(面接)はリンクしてるときいたことがおそらくあるかと思います。
特に、1級がそうですので、今日は主に1級にフォーカスしてお話します。
私は1度目に英検®1級に合格した時は2次試験は大した成績を残せず、「よかった、受かってた」という感覚。2度目に合格した際の2次面接では、「受かったに違いない」という確信。これがありました。
その違いは何なのか?
対策の違いです。
1回目は得意なテーマメインに準備をし、結果得意なものが本番でトピックリストになく(苦手なトピックのオンパレードでした…)無理やりひねり出す苦しい面接になったのでした。
2回目では、得意なところだけでなく苦手な部分に関しても、一通りスピーキングの練習をして臨みました。そしてその大きな要素が「録音」でした。
英検®1級では英作文から2次試験対策を意識した録音練習を
実際に、何をしたかというと、
英作文のテーマから入り、その後過去問まで、「超苦手(半ば知識ゼロに近い)」という部類のテーマ以外は一通りスピーチ練習をし、都度音声を録音して確認しました。
さらに、録音したら修正をかけることも忘れずにやりました。
実際の2度目の英検1級では、1度目に比べて文法を意識して話すことができ、結果として特に文法のスコアが1回目7/10→2回目9/10に大きく上がりました。
正直、1回目の7/10は自分の中で衝撃だったんです。
なぜかというと、文法に関しては他のどの部分よりもできているつもりだったからです。
しかしおそらく話す中では崩れていた部分をキャッチされたのかもしれません。
この、2回目の英検1級2次試験、面接での文法高得点は、紛れもなく録音を繰り返して文法的に一人ツッコミを入れ修正をかけた結果です。
このように、文法に関しては、音声録音により大きく修正をかけ、スコアアップすることが比較的簡単にできると思いました。
面接官の日本人の方が「うん、うん」と納得の表情できいてくださってたのが印象的でした。
しっかり見られていると思いました。
1度目の英検®1級での失敗体験はコチラから↓
英検®1級「英作文」から「録音」に繋げる対策方法
でも実際、録音なんてハードルが高い。
一体英作文からどう録音までつなげるの?
そんなお声もよくいただきますので、ここでステップをご紹介したいと思います。
3ステップあります。
①英作文で書いたテーマを覚えるように音読から録音を実施
まず第1ステップはこれです。
「すでに書かれたものを音読練習により口から出せる状態にする」
下地があったうえで、それを口から出せるように持っていくには、英作文(添削を受けた正しいもの)を繰り返し音読し、ある程度落とし込む作業が必要になります。
②構成や言いたいことメモだけして実際に下地なしで話してみる
次のステップはこれです。
英作文という下地のない状態で、トピックに対して言いたいことを簡単に構成メモして、それを見ながら日本語を英語にして口に出す練習です。
下地のあった①と比べてハードルも上がります。
書いたもの(英文)を持たずに、日本語でもメモ書きだけを見て英語に頭の中で英訳する作業になるからです。
しかし、このプロセスを踏まないと、日本語で考えたことを英語にできませんので大事なものになります。
③ぶっつけでトピックを選び本番同様時間を測ってやる
最後に、ぶっつけで本番と同じ条件下に自分を置きます。
本番同様5つトピックがあるといいですね。
その中から1分で1つ選び準備をし、2分間録音。
正直、①→③で②を飛ばすとここはうまくいきません。
私たちは、基本的に英語では考えないですよね。
日本語で考えたものを英語に直していくものだと思いますので、ここのトレーニングを②で多くしておくと③もややスムーズにいきます。
まとめ|音声録音は自分で文法に修正をかけられるスグレモノ
ここで説明したように、音声録音は自分で自分にツッコミを入れられる数少ない勉強法です。
文法の知識はあっても、話しているとどうしても抜けがちになる人が多いと思います。
これは、今生徒さんの音声添削をしていても感じることです。
英作文では完璧な文法を使ってくるのにスピーチ録音では文法に穴がたくさんある。
そんなことって多くあります。
だからこそ、そして、書けるのなら、一度録音したものを自分で聴いてみればかならず誤りに気付くことができます。
この自己修正のプロセスこそ、大事であり繰り返し行う価値があります。
参考にしていただければ幸いです。