英検1級を取得したいと考えている方の中には、「独学でも大丈夫かな?」という疑問を抱えている方もたくさんいるでしょう。
そこでこの記事では、英検1級に独学で挑戦するメリットやデメリット、独学におすすめの教材や参考書について詳しく解説していきます。
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独学で英検1級に挑戦するメリットはコストを抑えられること
まずは、独学で英検1級に挑戦するメリットについて見ていきましょう。
英検1級に独学で挑戦することによって、学習にかかるコストをグッと抑えられます。
スクールに入る場合や、コーチングを受ける場合などは比較的高額なコストがかかるケースが多いですが、独学で挑戦すれば、最低限のコストで学習を進められるため、
「とにかくコストを抑えたい」
と考えている方には最適の勉強法です。
とは言え、メリットはこれだけのような気がします。
コストがかかるのが嫌、どうしても独学にこだわりがある、そんな人は独学のメリットを享受できると思いますが、合格するためには独学で不十分な方もいるのは事実です。
独学で英検1級に挑戦するデメリットは?
では次に、独学で英検1級に挑戦するデメリットについて詳しく解説していきます。
指導者がいない
ご存じの通り、英検1級というのは難易度が高く、合格率も全体の10%前後と言われています。
独学で挑戦する場合、指導者がいないこともあり、間違った知識で覚えてしまったり、勉強効率が悪くなってしまったりする可能性が高くなります。
文法や長文読解で詰まっても、「なぜ?」をきける人がいない状況になります。
これは、英検1級に合格したい場合大きなデメリットになります。他のスクールや講座受講者がわからないところは即解消しているのに対して、時間も労力もロスすることになり、さらに結局わからないまま次に進んでしまうケースも少なくありません。
こうなってしまうと、英検1級までの道のりがさらに険しくなってしまうため、
「本当に独学で挑戦するべきなのか」
ということを慎重に考えていかなければなりません。
また、少なくとも英作文だけは独学ではNGだということは肝に銘じておくべきでしょう。
モチベーションの維持が難しい
独学で英検1級に挑戦する場合は、モチベーションの維持がかなり難しくなります。
先ほども解説したように、英検1級は比較的難易度が高く、多くの勉強が必要です。
とはいえ、独学の場合は、悩みや疑問点について相談ができる講師や、モチベーション維持に欠かせない進捗管理ができるコーチもいないため、モチベーションが低下しやすくなるリスクがあります。
さらに、サボっても影響ないため、
「明日でいいか」
「今日はもうやめよう」
と自分に甘えてしまい、知識やスキルを効率的に吸収できなくなるケースもあります。
一番怖いのが、『わからないところをそのままにし続けた結果、勉強自体が嫌になる』ケースです。先ほども書いた通りですが、悩みや疑問は都度潰していくというのが1級取得に向けた学習スタイルの基本ですので。
独学で英検1級に挑戦する場合の教材、参考書の選び方
独学で英検1級に挑戦する場合は、教材や参考書が必要不可欠です。
とはいえ、英検1級に関する教材や参考書には様々なものがあり、それぞれで特徴が異なりますので、
「どれを選べばいいの?」
となってしまう方も多くいます。
そのような方は、これから紹介する項目を参考にしながら、自分に合った教材、参考書を慎重に選んでみてください。
自分の知識レベルに合ったものを選ぶ
英検1級の学習に使用する教材や参考書を選ぶ時は、自分の知識レベル・必要度に合っているかどうかを確認しましょう。
自分の知識レベル以上の教材や参考書を選んでしまうと、内容が全く理解できず、モチベーションの低下に繋がります。また、必要度の低いものも無駄になりますので注意してください。
例えば、文単(文で覚える単熟語)1級が難しすぎる場合は準1級版から行うなど、調整や工夫が必要になってきます。準1級の語彙や読解力がない状態で1級に体当たりするのはおすすめできません。
教材選びはプロに任せることをおすすめします。
最新版のものを選ぶ
英検1級の学習を効率的に進めていくためには、最新版の教材や参考書を使用することが大切です。
というのも、英検は2016年の第1回からこれまでに、3級以外の全ての級で問題形式や試験時間の変更を行っています。
古い教材や参考書を使ってしまうと、現在の英検に対応した知識を身につけることができず、合格への道が遠のいてしまう可能性が高くなりますので注意しましょう。
学習したい内容を明確に決めてから選ぶ
英検1級に関する教材、参考書には様々なものがあります。
数ある教材、参考書の中から自分に合ったものを選ぶためには、学習したい内容や伸ばしたい分野を明確にすることが大切です。
そうすることによって、候補となる教材や参考書を絞り込めるようになります。
独学で英検1級に挑戦する方におすすめの教材、参考書はどれ?
では次に、独学で英検1級に挑戦する方におすすめの教材や参考書をいくつか紹介していきます。
英検1級ライティング大特訓
英検1級ライティング大特訓は、英検1級の指導者として定評がある「植田一三」先生の人気教材です。
頻出トピックである、
・宇宙開発
・人工知能
などに関する問題が37問掲載されていますので、効率的に学習を進めていきたいと考えている方に最適と言えます。
内容から構成、流れのある英文など、すべてが学べる文句なしの教材です。
英検1級 文で覚える単熟語(文単)
こちらの教材には、英検1級に出題されやすい英文がぎっしりと詰め込まれていますので、学習効率を高めたいと考えている方に最適です。
また、リーディングとリスニングの学習を進めながら、単語と熟語を覚えることもできますので、英語力を底上げしたいと考えている方にもおすすめできます。
長文だけでなく、リスニングのパート2の底上げにも活用できますので、リスニングに課題を抱えている方にもピッタリの教材と言えます。
過去問
英検1級の学習が行える教材、参考書はたくさんありますが、やはり一番のおすすめは「過去問」です。
直近の過去問集を活用して学習を進めることによって、問題の出題傾向を掴めるようになります。
また、英検のリスニング問題には、過去の設問をそのまま使う「リサイクル問題」もありますので、過去問を活用した対策はもはや必須と言えるのです。
でる順パス単 1級
パス単には、
・単語→2100語
・熟語→300語
合計2400語が収録されています。
全ての見出しに用例が付いていますので、イメージが湧きやすく、知識として定着しやすいです。レイアウトもオーソドックスですので、英検1級に挑戦する全ての方におすすめできる教材となっています。
ただし、最新版はカバー率が低いことでも話題になっています。
その通りで、たしかにカバー率はこれまでのものより低いです。また、そうでなくても私自身はパス単メインでの語彙学習は最近では推奨していません。かならず問題集を併用したり、長文の中で覚えたりを併用していきましょう。
英検1級 語彙問題完全制覇
ジャパンタイムズ社刊の「完全制覇シリーズ」の1つである、語彙問題完全制覇には540問もの語彙問題と、約2700語句が収録されているため、語彙問題に自信がない方に最適と言えます。
解説には、
・類義語
・反義語
・派生語
・関連語
などが記載されているため、より幅広い知識を身につけたいと考えている方にもおすすめです。
何より、語彙を本当に覚えたか、それが問題として4択で出たときに回答できるのか、という点でこの問題集を使って確認する必要があります。問題集は語彙のアウトプット練習として必ず使うべき。
パス単出る度AとBくらいをささっとやったらこちらの問題集をメインに変更する策もおすすめです。
まとめ
英検1級は正しい方法で学習を進めていけば、独学でも合格は可能です。
独学で学習を進めることによって、
・コストを抑えられる
というメリットを得られますが、指導者がいないため、間違った知識を身につけてしまったり、わからないところの解決ができなかったり、モチベーションが低下してしまったりする可能性も高いです。
独学で英検1級に挑戦したいと考えている方は、メリットだけでなく、デメリットやリスクについてもしっかりと理解したうえで挑戦しましょう。
さらに、独学でいくと決めても英作文の指導は受けるべきです。ここを外してしまっては何回受けても合格できない、そんな負のサイクルが作られてしまいますので、定期的(理想は週に1回以上)の添削指導を受けることはマストです。
また、独学で英検1級合格を目指すためには、質の高い教材や参考書を活用して勉強することが大切です。
とはいえ、英検1級の教材や参考書には様々なものがありますので、
「どれを選べばいいの?」
となってしまっている方も多くいると思います。
そのような方は、今回紹介した教材、参考書をフル活用しながら学習を進めてみてください。
繰り返しになりますが、独学で英検1級に挑戦する場合も英作文だけは指導してもらう必要がありますので、ここだけは注意してください。