こんにちは。
今日は英検学習における「復習の大切さ」と「正しい復習のやり方」についてお話ししていきたいと思います。
中でも今回は、英検®︎1級と準1級のリーディングとリスニングにフォーカスしてお伝えします。
英検®︎1級・準1級 リーディングの復習方法

英検®︎1級・準1級のリーディングは大きく2つに分かれます。
語彙問題(大問1)
長文読解(大問2・大問3)
それぞれについて、効果的な復習方法をご紹介します。
語彙問題の復習ポイント
過去問や問題集を解いたあと、何度も解き直すという方も多いと思いますが、ありがちな落とし穴が、何となく「答えのあった場所」を感覚で覚えてしまって、正解が分かるようになることです。
これは、本当に理解しているとは言えませんよね。
そこでおすすめの復習方法は、「カッコに入る日本語の意味を予測して、それを英語で即答できるようにする」ことです。
そのためには:
カッコに正しい単語を入れた状態でそれを含む一文(もしくは二文)を音読する
意味をしっかりと考えながら、何度も繰り返す
このトレーニングを行うことで、翌日や翌々日になっても、自然に日本語から英語が出てくる状態を作れます。
結局、語彙にも音読が有効なのです。
なお、「四択すべての意味を覚える必要があるのか?」という質問もよくありますが、それは不要です。単語帳などでカバーできますので、問題集を使う目的は解答プロセスの訓練です。
長文読解の復習ポイント
英検®︎準1級や1級レベルになると、「全て読まずとも要点さえ押さえれば解けてしまう」ことも多いです。
ですが、復習では全てを理解することが重要です。
おすすめのステップは以下の通り:
一語一句、全てを精読する
(スラッシュリーディング等でかたまりごとにしっかりと意味を捉える)
(単語も文法も、分からない部分は全て調べる)
意味を考えながら音読もする
大事なのは、「1ミリも分からないところがない」状態にすること。
問題が解けるかどうかよりも、全ての文章を完全に理解できるかどうかが復習のポイントです。
リスニングの復習方法

英検®︎1級や準1級対策でも、リスニングの復習でありがちなのが、「解説を読んで納得して終わり」というパターン。
しかし、それだけではリスニング力は向上しません。
ここでも重要なのは、「トレーニング」として復習を行うことです。
【パターン1】 理解度70%前後の場合
スクリプトと音声で確認(発音やリズムもチェック)
意味を考えながら音読を繰り返す
オーバーラッピング(音声に合わせて自分も発声)
最終的にはシャドーイング(何も見ずに音声についていく)
この一連の流れを通じて、意味を理解しながら自然なスピードで追いつける状態を目指します。
仕上げとして、再度スクリプトを聴いて「1ミリも聞き逃しがないか」を確認しましょう。
【パターン2】 理解度50%未満の場合
半分以上わからなかった場合は、いきなり音読やシャドーイングに進むのではなく、まずはディクテーション(書き取り)をおすすめします。
やり方は簡単:
特に理解できなかった部分を中心に、何度も音声を止めながら聞き取った内容を書き出す
これにより、自分がどこで引っかかったのか、なぜ聞き取れなかったのかが明確になります。
復習のゴールとは?
英検®︎1級や準1級対策における復習の目的は、「問題を解けるようになること」ではなく、
100%の理解を目指すことです。
読める・聞ける・わかる
この3つを自信を持って言えるレベルまで仕上げてこそ、本当の実力が身につきます。
解けるのは当たり前。
もう一歩進んで「わからないところが1ミリもないくらいやり込む」のが復習です。
ぜひ、今日ご紹介した復習法を取り入れて、学習効果を最大化させてください!
さいごに、
今日お話しした内容をYouTubeでも少し前にまとめていますので
ご参照ください↓