英検®1級準1級対策で多くがつまずく長文読解。
長文読解の勉強法=「精読」
こう多くの人が認識しています。
しかしながら、精読しているはずなのに文章の大意が理解できない。
そんな悩みにアプローチしていきます。
英検®1級準1級の長文読解対策で大事なのは精読じゃなく意味取り
「精読しています」
そうおっしゃる方のほとんどが、スラッシュリーディングや構文を理解した細かい精読をしています、と言います。
もちろん、粗く読むより精読が基本ですが、精読が目的になってはいけません。
精読とは、意味取りのためのツールでしかないのです。
スラッシュリーディングでは、各文章の意味理解をすることはできますが、スラッシュを入れて読んでいった結果、1段落読み終えたら「あれ?この段落で言ってたことって結局何だった?」そんなことを思うことも少なくないはず。
英検®の長文読解問題で問われるのは、「内容理解」です。
つまり、意味をとれているかとれていないか。
これしかないんです。
細かい文法や構文が設問に出るわけではありません。
意味的に正しいものはどれ?
という設問なのです。
それなら、意味を取れれば正答できるわけです。
精読を目的にするのではなく「意味取り」を目的にして精読はツールにする。
この考えが大切になってきます。
英検®1級準1級の長文精読から意味を完全把握するには
では、実際に意味を理解するためのトレーニングにはどんなものがあるのでしょうか?
精読ではスラッシュリーディングをすると思います。
そうして1文ずつ細かく読んでいき、1段落読み終えたら「段落の内容・意味を振り返る」この過程を入れてあげます。
意外と、段落ごとの意味は考えずに1文ずつ意味を細かく読み取りながら最後まで進めてしまう人が多いんです。
でもそれでは、段落ごと、ブロックごとに意味をスルーして進めているのと同じ。特に、1級や準1級では長文も内容が難しいですから。
確実に意味をとる、この練習をするには、段落ごとに「意味を振り返る」作業が必要になります。
具体的に私がやっているやり方をお伝えしますね。
各段落ごとに概要をノートにメモする
これは本当に、絶対やった方がいいです。
ノートを用意して長文を読みます。
1段落読み終えたらかならずノートに自分の言葉で内容を簡単にまとめます。
すべての段落ごとにこれを行い、すべて読み終えたらさらにノートを振り返って、各段落でまとめた意味がつながるかを検証します。
これで確実に意味がつながれば、成功です。
要約練習してみる
2024年度以降の英検®はリニューアルされるとのことですよね。
その中でも、要約英作文が話題になっています。
そしてこの要約ですが、これこそ長文読解の意味理解において超大事だと私は考えています。
私自身は、文単(教材『文で覚える単熟語』)を読みながら、要約練習を実際にしてみていますが、これほど読解力および表現力がつく勉強法はないと思うほど、英語力がUPするものだと感じています。
今後のことも考えて、要約練習を取り入れるのもありだと思います。
まだ早いとか、そんなのは関係ありません。要約問題が入る前に英検®を取得するにしても、要約は読解における「意味取り」を確実にできる、最強の方法です。
まとめ
意味取りに大事なのは、段落ごとに意味を意識することと、要約。
ぜひこれらの勉強法も取り入れながら、意識から変えていきましょう!
英検®1級・準1級の長文読解は「なんとなく読める」「なんとなくわかる」では太刀打ちできません。さらには、細かく文法を理解できること以上に全体の意味をとれることが大事になります。
参考になさってください。