【英検®︎1級・準1級】シャドーイングしているのに伸びない人におすすめのリスニング学習方法

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英検1級・準1級のリスニング対策として、
「シャドーイングをたくさんやっています」という声をよく聞きます。

それでも実際には、

  • 音は聞こえているはずなのに、設問になると選べない
  • シャドーイングを続けているのに、点数が安定しない

こうした悩みを抱えている方が非常に多いのが現実です。

今日は、
「聞こえないのではなく、意味処理が追いついていないだけ」
という視点から、リスニングが伸びない本当の原因と、そこから抜け出す方法を整理します。

目次

私自身のリスニング経験から見えたこと

少し背景をお話しすると、私はリスニングが比較的得意な方です。

  • 英検1級リスニング:毎回9割前後
  • IELTSリスニング:満点9.0

特別に大量の対策をしてきたわけではありません。
ただし、「何を目的に聞くか」は常に意識してきました。

逆に言うと、
多くの方がこの「目的設定」をしないままリスニング練習をしているように感じています。

英検1級・準1級で「聞こえない」と感じる人の本当の課題

リスニングが苦手だと感じている方の多くは、実は音そのものは聞こえています

問題はそこではありません。

本当の課題は、

👉 意味処理が追いついていないこと

です。

英検1級レベルのリスニングは、単語を聞き取る試験ではありません。

聞いた内容を、

  • 理解し
  • 一時的に保持し
  • 次の情報とつなげ
  • 全体像として把握する

この一連の処理が求められます。

原因① シャドーイングだけで満足してしまう

シャドーイングは、非常に優れたトレーニングです。

  • 音の連結
  • 英語のリズム
  • 発音
  • スピード感

これらを身につけるには欠かせません。

しかし、ここで重要な問いがあります。

シャドーイング中、意味を考えていますか?

実際には、

  • 音を追うことに必死
  • 正確に真似することが目的になっている

というケースがほとんどです。

これでは、
「音声模写」はできても「理解」は深まりません。

解決策① シャドーイングの前に「音読」を挟む

ノートとペンと観葉植物

そこでおすすめなのが、
シャドーイングの前に音読を入れることです。

音読は、

  • 自分のペースで読める
  • 意味を考える余裕がある

という点で、非常に重要な役割を果たします。

私自身、英検1級リスニング(特にPart 2)では、

  1. スクリプトを音読
  2. 内容と流れを理解
  3. その後でシャドーイング

という順番を必ず作っていました。

意味が入った状態でシャドーイングをすると、「音についていく」だけでなく「意味を処理しながら聞く」感覚が育ちます。

原因② リテンション力(記憶保持力)が弱い

もう一つ、多くの人がつまずく原因がリテンション力(記憶保持力)です。

これは、

  • 聞いた内容を
  • 意味のかたまりとして保持し
  • 次の情報と結びつける力

のことを指します。

リテンション力が弱いと、

  • 一文一文は聞こえる
  • でも途中で内容が分からなくなる
  • 設問を見ると「何の話だったっけ?」となる

という状態になります。

シャドーイングだけでは鍛えられない理由

リテンション力は、
シャドーイングだけでは鍛えられません。

なぜなら、
シャドーイングは「今聞こえた音」を処理する練習であり、内容を保持する練習ではないからです。

ここで必要になるのが、
「聞いた内容を自分の言葉で再構成する」トレーニングです。

最も効果的な練習|要約トレーニング

机の上に置いてある英検®1級の参考書

おすすめなのが、要約トレーニングです。

例えば英検1級リスニングPart 1の場合、

  1. 音声を1回聞く
  2. 問題を解く
  3. もう一度音声を聞く
  4. 「どんな人が出てきて、どんな流れだったか」を自分の言葉で説明する

誰かに話すつもりで、
あるいは独り言でも構いません。

👉 要約できる=理解できている

という状態です。

要約ができると、なぜ問題が解けるのか

内容の流れが記憶に残っていれば、設問は「思い出す作業」になります。

逆に、

  • 聞いた瞬間は分かった気がする
  • でも内容が残っていない

この状態では、
どんなに音が聞こえても正解できません。

いきなり要約が難しい人へ|リピーティング

「要約はハードルが高い」と感じる方には、
リピーティングがおすすめです。

リピーティングのやり方

  1. 1分音声を聞く
  2. 音声を止める
  3. 記憶した内容を口に出す
  4. これを繰り返す

短い単位なので、
意味処理と記憶保持を同時に鍛えやすくなります。

最終的には、
リピーティング → 要約
という流れを目指してください。

まとめ

最後にまとめます。

  • シャドーイングだけでは不十分
  • 音読を挟み、意味を理解してからシャドーイング
  • リテンション力は意識的に鍛える
  • 最強のトレーニングは要約
  • 難しければリピーティングから始める

リスニングで最も大切なのは、

「つまり、今何の話だったか?」

を常に意識することです。

リスニングは、
耳の問題ではなく思考の問題

ここを変えるだけで、
聞こえ方も、点数の伸び方も変わります。

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