
エクスプレッシブ イングリッシュ アカデミー

・TOEICはビジネスで評価されるけど英検はそんなでもない。
・仕事で評価されるのはもちろんTOEICでしょ。
・英検の方が価値ある気がする・・・
英検かTOEICかということについてはいろんな考え方がありますが、両方メリットがあるので両方取得を目指して損はないかなといったところですね。ただし、私自身は、英検上位級をとることにさらなるメリットがあると思います。
英検はバランス重視の試験なので、合格するためにはインプットもアウトプットも大きな差のないレベルである必要があります。
バランス型の英語話者になることが仕事やキャリア形成にもプラスに働くことは間違いないです。
資格試験なんて話せる指標になるの?と思われる方もいるかもしれません。たしかに、完璧に上手に話せる指標にはどの資格試験もならないでしょう。英検やTOEICだけではなくTOEFLやIELTSも同じことです。
それでも、一定の英語力を保持しているという証明にはなるので、「自分は最低限頑張ればこのレベルまではできるよ」の証にはなると思います。
みていきますね。

TOEICには仕事上のメリットがたくさんあります。
資格試験の中でもビジネスコミュニケーションに特化した一つの試験として最も注目を集めてきました。
しかし、TOEIC L&R試験にはライティングやスピーキングといったアウトプットのテストがないという理由で、「話せる指標にはならない」と最近少し見方が変わってきてもいます。
新しくTOEIC S&W(Speaking & Writing)も実用的になりつつありますね。まだまだ浸透度は低い現実がありますが、今後こちらが注目されていけばTOEICは仕事において本当に重要度の高い試験になりますね!
それでは、実際にTOEIC高得点を持っていると仕事においてはどんなメリットがあるのか、私の経験からみていきます。
一つ目は、採用試験の際に企業にいい印象を与えられることです。
TOEIC600と書いてる人とTOEIC800と書いてる人がいたら、後者の方が気になるのは当然のことですよね。その他の面も考慮されるとはいえ、英語力が少しでも必要な会社にとってはTOEICで高い点を持っているというのはメリットにしかなりませんよね。
私自身、これまで英会話学校・翻訳で大手企業・語学学校に努めた経験がありますが、いずれのケースでもTOEICスコア(当時は920)が面接に呼んでいただける最低限の指標になったと思います。
英検1級を持っている場合は別ですが、例えば準1級までしか持っていない場合だと、”英検準1級”と書いても採用担当者が語学関係の人でなければピンとこないケースもあります。
また、私個人は、英検最上級を持っていない頃は「準1級」とはあえて書かなかったことが多いです。
準1級と書くならTOEICハイスコアだけ書いておいた方が有利と勝手に判断していました。
二つ目に、TOEICハイスコアを持っていると、他(部署)の社員から英語使用の場面でかなり頼りにされます。
これは特に、企業内で翻訳のポジションに就いた時に感じました。
他の社員は英語のレベルがまちまちでしたが、ほぼ全員がTOEIC受験や英語力UPに積極的でした。そんな中で、頼りにされたりスポットライトが当たることが多かったです。
私自身も、そんなふうな周りの反応により自分の全体としての価値や評価が上がったのを感じました。
やはり、TOEICの認知度は半端ないので、これはどの職場でも共通だと思いますね。
三つ目に、英語講師やコーチ系業界で働くのにTOEICハイスコア(一般的には最低900以上)が条件になります。
もっと下げて850~でもいけますが、正直に言ってさらに上のスコアの人はたくさんいますので、850で戦うのはかなり難しい世界だと思います。
私は、企業型英会話や英語講師として働いた経験も、自分で生徒を集めて教えた経験もありますが、自分で語学系ビジネスをやる際にもTOEICで可能な限りハイスコアを持っていると権威性を持たせることができ、生徒が集まりやすくなります。
逆に、英語業界で働きたい・起業したい場合、TOEICハイスコアなしでは難しいでしょう。

ビジネスに活かすならTOEICじゃない?と考えている方の中にも、英検、特に上級者なら英検1級を意識しない人はいないでしょう。
英検1級は、仕事の場で評価される基準となりうるのか?
実際は、英検1級取得者はかなり希少価値の高い逸材として重宝されます。
体感ですが、「TOEIC960持っています」と言った時と「英検1級です」と言った時の周りの反応としては、1級の方が驚かれます。したがって、やはり英検1級にはある権威性がある気がします。私の中でこの考えは、TOEICで満点取っても変わらないでしょう。
実際に、英検にはTOEICにない魅力がいっぱいです。
みていきます。
まず、英検は4技能のバランス性に優れた試験です。
そのため、英検上位級を持っているとバランスのとれた英語使用者という印象を相手に与えられます。
読解ならある程度の長文はほぼ完ぺきに読めるレベル(準1級~)
リスニングはやや専門的な内容でも聴きとれるレベル(準1級~)
ライティングは専門的トピックについて英語でまとめられるレベル(1級)
話す方では様々なトピックについて議論を交わせるレベル(1級)
このようになるかと思います。
英検を持っていると仕事で認められますが、この傾向は特に教育業界や英会話業界などで多いと感じます。
アカデミックなスキルが教育系ではどうしても必要になるためですね。
バランス型の評価に加えて、英検1級であれば圧倒的に希少価値が高まります。
英検1級は合格率9~11%の難関です。
それも、英検準1級まで持っている人、あるいは英語力にかなりの自信がある人が受けての結果なのでかなり難関な部類に入るかと思います。
そのため、英検1級を持っているとそれだけで自然と希少価値が高まります。
私が以前いたある教育業界では、周りにTOEIC900はたくさんいました(社員の9割はもっていた)が、英検1級はほとんどいませんでした。
なので、英検1級を持っているだけで希少価値が高まるのはとても自然なことですね。
もし、翻訳や通訳など語学のプロを目指すのであれば、英検1級は最終目標ではなくスタートラインになります。
実際、私は翻訳の仕事をしていましたが、英検1級は持っている人がたくさんいる世界でしたので、逆に「持っていない」事実を言えなかったことがあります。今は取得しているので堂々と言えますが、言ったところで「だから?」という世界であることには注意が必要です。
翻訳や通訳は実務経験の方が100倍大事なので、英検1級を持っていようが実力がなければ(上手に訳せなければ)即仕事はなくなります。
しかし、英検1級は取得すれば「キャリアのスタートライン」に立ったと認めてもらえることでもあるのが事実です。
まとめると、こうなります↓
TOEICは仕事における評価で指標になること間違いないので、まずはTOEICを受けて自分の現在地を知り、必要スコアに向けて勉強すべき
↓
TOEIC920くらいとれるようになってさらに希少価値と権威性を高めたければ英検1級を視野に入れるべき
↓
TOEIC950くらいとれたら英検1級に挑戦しない理由なし
↓
最終的には英検1級も取得してバランス型を目指せると仕事で最高に役立つ
TOEICは年に何度も受験のチャンスがあることから、日々のモチベーション管理に利用するのも〇ですね。
また、バランス型を目指すことに相応のメリットがあるため、総合力の英検1級は最終ゴール(業種によってはスタートライン)にセットして取得を目指すとよいでしょう。
結局、最終的には英検1級を目指すことが最短で自信につながる方法だというのが個人的な結論です。
バランス力を高めるということは、英語に関するどんな質問がきても答えられるということでもあります。そういう意味でも英検にはTOEICとは別個の魅力があります。
TOEICと英検の具体的な比較については別に記事にしたいと思います。
その際に、なぜTOEIC920で英検1級を視野に入れ、TOEIC950では英検1級にも挑戦すべきかについても説明します。
ありがとうございました!

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