AI時代こそ、指導者の「結果」が問われる。

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今日は特に、「AI一本で学習してきました!」「学習や指導にAIをかなり活用しています」という方、中でも特に英語の先生に、読んでいただきたいです。

目次

AI時代の到来と、英語学習における「小さな違和感」

今は、AIを使えばかなり正確な英文を作れます。正直、人間が1〜3文考えている間に、AIなら10パターンくらい隙のない英文を一瞬で出せてしまう。本当に便利な時代になりました。英語学習においても、ライティング学習においても、AIは使い方次第でものすごく強力なツールだと思っています。

でもその一方で、最近、少し怖い時代にもなったなと思います。

例えば以前、私がおすすめしている英検1級・準1級向けの教材について、生徒さんから、

「AIに聞いたら、この表現よりこっちの方が自然だと言われました」
「この教材の英文は間違っているんでしょうか?」

ときかれたことがありました。

もちろん、AIに確認すること自体が悪いわけではありません。
でも、まだ学習を始めて間もない段階で、自分の判断ではなく、AIの判断だけをもとに、教材そのものの正誤を決めてしまう。

これは少し危ういなと思いました。

「誰でも作れる」時代だからこそ問われる指導者の真価

そしてこれは、学習者だけの話ではありません。今は、指導者側だって、AIを使えばいくらでも教材を作れます。

英文を作る。
添削する。
解説を書く。
SNSに載せる文章を作る。

全部できます。

だからこそ最近、誰かが「こんな英文を書きました」「こんな教材を作りました」と発信しているのを見ても、正直、「これは本人が書いたのかな?」と思うことがあります。

一からAIで作ったのかもしれない。内容すらAIが考えたのかもしれない。

もちろん、それ自体が悪いという話ではありません。でも、ここで一つ、以前より大事になったことがあると思っています。

それが、

「その指導者自身は、本当にその力を持っているのか」
「その英文を一から作れるのか」

ということです。

AIがあれば、自分が書けない英文でも作れてしまう。
自分では説明できないことでも、もっともらしく解説できてしまう。
だからこそ、指導者を信頼する時に見るべきなのは、その人自身の結果や実績なのではないかと思っています。

英検を教えるなら、自分自身が英検でどういう結果を出してきたのか。
ライティングを教えるなら、自分自身がライティングでどんな評価(=スコア)を受けてきたのか。
そして実際に、自分の力でどこまで書けるのか。

そこが以前よりも重要になっている気がします。

AIがなかった時代なら、「この先生がこの英文を書いているなら、この人はこれくらい書けるんだな」と比較的そのまま信じられました。でも今は、そうとは限りません。だからこそ、結果でしか示せないことがある。私はそう思っています。

AIに任せる部分と、人間にしかできない判断

私自身も、一次添削にはAIのシステムを一部使っています。でもその使い方は、これまでの自分の添削内容や、実際にこれまで生徒さんにお返してきた私自身の添削物を大量に読み込ませて学習させ、「ここは指摘する」「ここは指摘しない」「これ以下のレベルには格上げ表現を提案する」「こういう説明を優先する」「補足や解説にはこれは絶対入れる」といった私独自の基準を反映させた専用のシステムを作って使っています(このシステムの構築は専門の方に依頼しました)。

おかげで一次添削だけをみると、かなり効率化できています。
スペルミスや、機械的に拾える部分については、正直、人間よりシステムの方が優秀なこともあります。
でも、私は必ずその後に二次添削を行い自分の目でもう一度全て読みます。

なぜなら、AIやシステムには拾えても、人間でないと判断しにくい部分があるからです。

例えば、

「この表現だと、言いたいニュアンスが少し違う」
「この生徒さんには、この説明だと伝わりにくい」
「正しいけれど、この人の今のレベルなら別の表現を提案した方がいい」

そういう判断です。

また、英検では特に大事になる「英検で評価される論理構成」の部分も、正直、システムでは私がしたいように指摘してもらえません(そのように構築をしてもなお、です)。

添削後に作る完成見本についても同じです。
一文一文では合っていても、全体で読んだ時に「なんかこの流れは不自然だな」と気づくことがあります。そういうところは、必ず自分で手を入れます。先日は完成見本の下に私が全て書き換えた英文を別訳例としてつけるということもしました。

つまり、自分専用のシステムに任せるところと、自分自身が考え、責任を持つところを分ける。私はそんなやり方をしています。

そんなわけで実は、全てを手動で添削していた頃よりも、一次添削に独自のシステムを導入するようになってからの方が、1つの添削にかける時間は増えています(笑)こうしてみると全く効率化とは言えませんが、効率を追求することよりも質を高めることの方が私にとっては重要です。

単なる「AIの右から左」指導への疑問

AIやシステムを使うこと自体は、これからますます当たり前になると思います。
でも、AIが添削できることと、自分が指導できることは同じではありません。

中には自分専用の仕組みを持たず、ChatGPTなどの全員が同じ基準で使うようなものを使っている指導者もいます。
しかも、自分で見直しても不自然さに気づけずに結局その共用のAIが出したものをそのまま貼り付けて返す。

私は、そんなやり方嫌です。

それなら生徒さんに「ChatGPTの使い方」を数千円で教えてあげて、「このやり方でChatGPTで添削して頑張ってください」でいいと思うので。

AI時代だからこそ、人間自身の力と結果にこだわり続ける

だからこそ私は、AI時代になった今、以前よりもむしろ、指導者自身の英語力と結果が問われると思っています。

「AIがあるから指導が楽になる」という側面はもちろんあります。
でも逆に、指導者に求められるレベルはかなり上がったとも感じています。

そのうち、

「その英文、あなた自身でも書けますか?ライブでやって見せてください」
「その解説、あなた自身の言葉で説明するとしたらどうなりますか?」

と問われる時代になると思います。

だから私は、これからも自分の結果にこだわりたいです。

私自身は全部の分野で飛び抜けた結果を出してきたすごい人では全くありません。

でも少なくとも、英検。特にライティング。日英翻訳。日英ライティング。それからまだ1回ですがIELTSライティング。ライティングの分野については、自分なりに、それなりの結果を出してきたと考えています。そして、ここからさらに伸ばしていきたい。

実は今日、これまで自分が書いてきた英検1級の英作文を見返していました。手書きのもの。パソコンで書いたもの。どちらも膨大な量があります。それを見ながら、明日から、これまで自分が書いてきた英作文をもう一度1から見直そうと決めました。

そして、AIに頼らず、自分の頭だけで、どこまで良い英作文を作れるか。どこまで良い教材にできるか。そこにもう一度挑戦してみたいと思っています。

AI時代だからこそ、人間側が学ぶことをやめたら終わりだと思うんです。

便利になるほど、

「自分自身には何ができるのか」
「自分はどこまでできるのか」

が問われる。

だから私は、これからも書く。学ぶ。結果を出す。

そして、自分自身の力をアップデートし続けたいと思っています。

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