先日怒涛の6セッションで、忙しくも充実した一日を過ごさせていただきました。
そんな中、ある生徒さんとライティングの勉強法について話していて、気づいたことがあります。
その方は、以前に教わっていたコーチから、「書きたいことよりも書けることを、書ける範囲で書いて」そうすれば受かることはできるんだから、と指導を受けていたそうなんです。
ご本人はそれにもやもやし、「私は自分の書きたいこと・自分の意見を書きたいのに、自分のレベルを考えてレベルを落として書ける範囲で書かないといけないのか・・・」とモチベーションも下がってしまい、それで今回は私のところへ相談に来られ方針に納得したうえでコースをスタートしました。
一番大事なことは、ライティングは自分の書ける範疇でばかり書いていては、絶対に伸びないということです。
たまに、「まだ三人称のsや時制を間違えてしまう状況なのだから、もっと難しいことをしたり難易度の高い英文を真似るなんて以ての外」そんなことを言う先生もいらっしゃるようです。
しかし、これは私の行ってきた日英翻訳者になるためのライティング勉強法と全く異なります。
私は、上手な文やうまい英文など、それこそ一流と言われる論文や書籍に載っている英文はすべて真似して取り入れました。
そして私がじゃあ、sを完璧に付け忘れなかったり時制が120%完璧だったかといったらそんなことはきっとなかった、そんな時期もあったと記憶しています。勉強中の身なら当然です。
しかし、ひるまずひたすらひたすら上手な文、お手本になるきれいな英文、これらを真似たんです。
三人称のsや時制が大事か大事じゃないかと言ったら大事です。
しかし、そこばかり気にしてもっと大事な「表現の幅を増やす」ということを疎かにしては絶対に伸びない。
少なくとも圧倒的には。
小さな文法ミスを減らすという施策でだけいったら、よくて1級英作文なら24/32くらいしかスコアはとれないでしょう。
私のところでは9割以上を目指す指導をしていますので、そういう意味でもsがなんだとかそういうことだけじゃなく、とにかくできるだけ洗練された表現や一歩進んだフレーズを落とし込む、これに重きを置いています。
これには添削者がそういった高度な表現を知らないとそもそも話にならないんです。
sとか時制とか、そういうレベルの指導しかできなければそれ相応のスコアまでしか伸ばせません。
この受講生さんは「ようやく納得した」とおっしゃって、今は私が直しを入れた表現をリライトで完璧に書けるまで練習して出しています。
指導者のレベルが受講者の伸びに直結。
ライティングではこれは真実です。
だから、指導者としてライティング力を高めることは義務であり、喫緊の課題なのです。
本物のライティング力を身に着けたい、ライティングをちゃんと伸ばしたい、そんな方はぜひ一度相談にいらしてください。